派遣先の声

※平成29年、30年、令和元年の派遣先の教員アンケートより一部抜粋

小学校

成果
<内容面>
・子ども達が「えっ!」となるような内容、取り組みたくなる手立てが行われていて子ども達も意欲的に活動している姿が見られました。授業後、水を大切にしようとしている姿もあり実生活で生かせる良い内容だったと思います。
・国際理解という分野は児童の視野を広げたり、角度を変えて見る見方に必要だと感じます。そこで総合とからめる外国語活動の一貫として行うなど意図的に計画していかなければいけないと思います。また、担任だけでは、今回のようなWSを計画するのは難しく、専門的に研究していらっしゃる方々から教えていただけることがありがたいです。
・実際にイナゴの佃煮やマテ茶をご馳走していただき、子ども達が関心を持って活動していました。体験的な学習ができて本当に良かったです。

<児童の様子>
・大学生という存在が6年生にとってとても新鮮で、目がキラキラしていました。とても影響力があり、あこがれのモデルとなりました。子どもたちが世界や英語に興味を持つきっかけになったと思います。
・1グループごとに大学生の方が入って進めてくださったので、子どもたちは安心して学習に参加できていました。日頃何気なく生活している中から気づかせてもらえるチャンスだったので、とてもよい機会になりました。子どもたちはやさしく話を聞いてもらえたり、笑顔で対応してもらえることがとてもうれしかったようで、大学生の方々とまた会いたい!!と言っています。
・内容は少し高度でしたが、大学生の活き活きとした表情や頑張る姿に、子どもたちは大変に惹きつけられていました。

課題
・今回は時間が短く、難しかったですが、まとめの後に自身の行動や原因について考える時間が取れたら、さらに深まるワークショップになると思うので、次回は振り返りまで充分できる時間でお願いしたいと思いました。
・様々な教材を準備していて、子どもたちの興味関心は高まったと思います。できれば今後の教育活動でも使いたいと思ったのでその教材を学校に寄付していただければと思いました。
・丁寧にメールでやりとりさせていただきありがたかったですが、もう少し早い時期に学生の方との打合せをしたかったです
・実際に当日使うPPTを見せてもらえるともっと良かったです。
・国名や食材名、クイズがこの学年の子たちにとっては高度かなと思いました。

授業への活用要素
・水に関するワークショップを行っていただいたので、国語「資料を生かして呼びかけよう」、理科「生物のくらしと環境」などの授業で生かせました。
・(総合以外で)世界に視点を向けた授業が可能だと知りました。
・世界の現実を調べる学習が社会にあるので、よい導入になりました。
・世界の食文化について学ぶワークショップは、4年社会「県外や外国とつながる新潟」という単元で、多くとれるものを送る、多くとれるものを多く食べるということをつなげられる。
・総合:米についての学習にグローバルな視野を持てた。社会:食料自給率の導入になった。
・映画を教材として利用する価値があると思いました。
・大学生と関わることで、キャリア教育にもつながる。
・社会科・道徳(民族という大きなくくりのみならず、一個人に対しても多方面から理解することの大切さにつなげることができた。)

中学校

成果
<内容面>
・自分が理系で国際問題みたいなものに無縁の世界で生きてきたので、教員の私自身とても勉強になりました。自分たちが安く手に入れているものの裏には…なんてあまり考えないため、子ども達と同じで悲しいとか申し訳ないなという気持ちになりました。これを機会に国際的に問題になっていることにも目を向け、子ども達に伝えていきたいなと思います。
・答えの出にくい、生徒にとっても将来突き当たる問題を扱ってくれたので、皆真剣に考えていたのがとても良かったです。普段の授業ではなかなか扱えないテーマを扱ってくださるので、刺激を受けます。
教科書で扱った内容を使ってのロールプレイなど、さらに深く考えるアクティビティをいれてもらった。発展的な活動になり良かった。
・表面的な机上の知識だけでなく、じっくりと例を示し、生徒に考える場を与えてくださったので、生徒の心の中に残るものがあったと思います。通常の授業では、太字の重要語句程度の学びとしか生徒は受け止めないのかもしれませんが、今回のワークショップは授業では掘り下げられないような部分まで教えてもらったので学びが深まりましたし、興味の幅が広がっていったと思います。

<生徒の様子>
・内容だけでなく歳の近い大学生との触れ合いも、子ども達にとって学年間を超えたいい交流のきっかけになったと思います。
小グループに一人ずつ大学生がついてくれることがとても有効でした。やはり若さとマンパワーは偉大だと感じました。
・自分の意見を言えないと思い込んでいた生徒が、大学生の誘導により「言えた!」という実感を持った子がいたので、やった意義があった。大学生のお陰です。

課題
・もう少し国際色を強く出した内容にするともっと引き寄せられるかなと思います。
・今回の内容は生徒が既に知っていることを具体的な行動面につなげてもらった点で大変良かったのですが、中学卒業直前の3年生としてももう1歩深まった現実を学ぶ機会があっても良かったと思います。
・1つ1つの活動を行う際、その活動の目的や意図をもう少しはっきりと提示してもらえると、生徒も活動しやすくなると思います。
・ワークショップのタイトルと学習のねらいに少しズレを感じました。
・生徒の実態や要望、形式など早い段階で知っておくとお互いに準備がしやすい。
・このワークショップを他国への興味・関心をもつ導入として捉えた時、写真についても動画についてもある程度の知識を持っていないと苦しい内容だったと思います。

授業への活用要素
・ファシリテーションのやり方
・授業で扱った内容をワークショップに取り入れてもらった。
・ワークショップ形式の授業
・様々な国の結婚の在り方についてのワークショップは国語や社会で使えそうな話題であり、同時に世界の様々な文化を知れたので総合にピッタリだった。
・模造紙、ポストイットを使用してのグループの中での意見交換
・共感する意見にシールを貼るなど1人1人が参加しやすくなる工夫。
・ワークショップが人権教育にもなる。
・道徳的価値観が学べる。
・ICTの活用
・生徒たちが社会科で習ったイスラム教の知識をワークショップ内で使っていた。
・実物を用いた授業

高校

成果
<内容面>
・教科に分類こそされないですが、生徒に伝え、考えさせ、成長させるべき教育領域だと思います。また、指導案についてもきちんと大学の方で指導されている印象があり、我々現場の教員がやる開発教育の授業と遜色ないと思います。
・自分自身も生徒自身も忘れかけていた問題に対して面と向かって考えることができました。また生徒自身の意識改革にも大きくつながったと思います。
身近にありながら日常生活の中ではあまり考えることのない「幸せ」というテーマについて、幸福度ランキングの国際比較だけでなく、ゲームやグループワークを通してそれぞれの価値観の違いを体験しながら考えを深めていく時間は、生徒にとっても大変貴重なものとなりました。

<生徒の様子>
・ワークショップという形式も自ら考えることのできるものただと思います。大学生が高校生にファシリテーションするという形も、私たち教師がやるのとは違う良さがあって、生徒たちが生き生きと活動している様子が見えて嬉しくなりました。
・学生の皆さんが英語を使ってレクチャーする姿には感銘を受けた生徒も多く、英語学習者として良いモデルを提示していただき、更に学習に対する意欲が高まったと思います。
・授業形態、また学生さんの生徒への働きかけ等すばらしく考えられていて、あまり積極的ではない本校の生徒にとっても良い刺激になり、生徒の反応も良かったです。日頃自分の意見を他人に言うことが少ない中で、活発に議論することは難しかったと思いますが、他の意見を聞いて自分の意見を深めていくいい機会になったと思います。

課題
・フェアトレードについて知った後の行動に、どうつなぐかが課題だと思います。以前よりフェアトレードについて知っている生徒がいた中で、100円の商品を選んでいるので、どうその商品を選ばせるのか…といったことをもっと考えさせると良いと思いました。
・本校の担当者との打合わせで十分な情報がいっていなかった可能性もあるのですが、説明された用語が難しかったかと感じました。また、もう少しゆっくりご説明いただければ、とも思いました。
・継続的な活動(1日1回ではなく)や高校の教員の参加(授業中の関わり方…1人の生徒のように参加するなどもいいか、と思いました)も今後の課題としていただければと思いました。
・申込の段階で具体的なテーマや内容が描かれていた方がどのWSを希望するか、選びやすくなるのではないかと思いました。今後もこの機会を活用し、生徒たちに世界の事に興味を持ってもらおうと考えています。来年度以降は具体的なテーマや内容を事前に教えていただきたいと強く希望します。

授業への活用要素
・アクティブラーニング
・ワークショップでハラルフードについて詳しく学んだので、事後学習としてその内容を踏まえた調理実習を実施する。
・自分の考えたことを行動に移すという点で常に意識を持たせて授業・実習に取り組ませたいと思いました。
・水に関するワークショップは、化学基礎での水、酸性雨、大気汚染などに関連する。
・ある言葉から想像して絵をかかせる、キーワードを言わせるというワーク
・異文化理解のワークショップは、公民科では宗教や文化、国際政治などの単元があるのでその部分ではおおいに活用できると思いました。
・付箋の用い方。樹木状にするのは視覚化に有効だと思った。
・ワークショップ自体が人間関係がかなり固定化していた学年に対する実施だったので、ホームルームで話す材料をいただいた。
・ステレオタイプというテーマは国語や公民の授業での活用が出来る。